初代iPod nanoからiPhone 4を経て、アップルの歴史は繰り返す。

最高の携帯電話だと断言できるiPhone 4を手にして思うこと、それは、アップルの歴史は繰り返す、ということです。

2010年4月21日、Gizmodoを通じて流出したiPhone 4の写真を見た時、これは初代iPod nanoに似ているな、と思ったわけです。そこらへんは、この記事を見てみてください。

• 初代iPod nanoと次世代iPhoneのプロダクトデザイン April 21, 2010

さて、改めて両者を見てみると、うーん、確かに同じ遺伝子があると思うのです。

こちらが、初代iPod nano。傷だらけですが、輝いていますね。

そして、こちらがiPhone 4。美しいのひと言です。

では、並べてみましょう。もちろん、縦横の比率こそ違いますが、この縦に長い印象、なにより背面がなだらかに曲線を描いていないデザイン（つまり平らなデザイン）、そしてこの光沢具合が共通点。

さて、これまでアップルの歴史の中で、爆発的にヒットした製品のデザインは、横展開することが多々ありました。近いところで言えば、第4世代iPodの成功のあとのiMac G5、初代iPhoneの成功のあとのiMac（アルミニウムデザイン）などなど。

と、考えると久しぶりに新展開だったiPhone 4のデザインも、空前のヒットを経験する中で、横展開するのではないか、と思うのです。両面ともガラス張りで金属をうまくアクセントで使うこのデザイン、未来を想像すると、そのデザインの向かう先は、無難なところで言えば、影の薄くなったiPod、数世代後のiPad、そしていずれはMacシリーズではないかと思うのです。

というわけで、仕事に忙殺されていた時期から、少しずつ開放されて、やっと思考が長い時間軸で動くようになってきました。繰り返すアップルのプロダクトデザインの歴史、考察するのはなかなか面白いですね。