Kindle(Global Wireless)アップデート。PDF日本語表示のあれこれ。 November 26, 2009
Posted by marr0528 in kindle, Uncategorized.Tags: japanese, kindle, kindle 2.3, kindle global wireless, pdf, reading, scansnap, Uncategorized
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(追記)Kindleを取り巻く状況は日々変化しています。Kindleに言及した最新記事もあわせてご確認ください。
Kindle 2国際版の日本発売以来、追っかけ状態を続けてきた当ブログですが、この一日は感慨深い日になりました。ファームウェアのバージョンが、2.2.1から2.3に上がったKindle(Global Wireless)をご紹介。(名称もすっきりして、今後はこちらで統一していくようですね。拙ブログでも、今後は呼び名をKindle 2国際版からKindle(Global Wireless)に変更します。)
まずは、ソフトウェアアップデート。これに合わせて、これまでの様々なハック状態は、Factory Settingに戻すことでいったんキレイに解除しました。(なお、情報によるとUnicord Font Hack0.2は共存可能、実体験だとSavory0.07はアンインストールしないとエラーが出ました。)
今回のアップデートの目玉は3つ。
- PDF表示をネイティブサポート。日本語の表示も可能に。
- ランドスケープ表示のサポート
- バッテリーライフの改善
さて、実際のところを見ていきましょう。
まず、これまでKindle DXのみでサポートされていたPDFのネイティブ表示が可能になりました。これは個人的な感想として、非常にありがたいところですが、Amazonとしては痛し痒しでしょうね。もともとKindle DXほどのディスプレイサイズがあってはじめて意味を成すPDFの表示です。Kindle(Global Wireless)の小さなディスプレイでは視界は決して良好ではありませんから、本丸になる書籍の各国語表示の前段でまずは対応させて見た、と言う感じだと思われます。各国のユーザーからの突き上げもかなり強かったのだと予想出来ますね。
DXと同様に日本語の表示も可能になりました。フォントの埋め込みが必須だという書き込みが多く見られますが、実際には必要ないと思われます。たとえば、ここにあるiPhone User Guideはフォントの埋め込みはないと思いますが、きちんと表示出来ます。
で、今回は3つのタイプの日本語のPDFを試してみました。早速ご紹介します。
左端に「PDF」と書いてあるのが今回の対象です。
一つ目は青空文庫からダウンロードしたテキストをMac上で縦組みで表示させたものを、Mac上でPDFに印刷したもの。こんな感じです。フォントの大きさをうまく調節しないと、ちょっと読みづらいですが、しっかり読めます。これには感動。
やはり日本語は縦書きがいいですね。ちなみに、早速ですがランドスケープモードにしてみましょう。「AA」ボタンをクリックすると、こんなメニューが出てきます。このScreen Rotationは今回から追加されました。
そして、さっそく左から二つ目を選択すると、こう…。あらら、と言う感じですが、想定内。
次に、先着10,000名に書籍版と同じものを無料でダウンロードさせてくれることで話題になった新刊のネットマーケティングに関する必読書「フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略」のPDF版を表示。
表紙は非常に良い感じです!これは期待出来る!!
このPDF版は、ページ見開きで1ページになっているため、目次はこんな感じ。ここまでは、まだ許せますが実際の本文はどうでしょう。
あちゃちゃ。これは非常に細かくて読めないです。こんなときは、ランドスケープモード。
これは、かろうじて!!でも読む気にはなれませんね。
ちなみに、HOME画面もランドスケープモードになります。
うん、これは読みやすい(あたりまえ)。
さて、最後にこれが今日の記事で一番大切なところです。実は以前、このブログで、実際の書籍をKinko’sで裁断し、ScanSnapで画像のPDFにしてKindleの到着に備えた、という記事を書いていたのですが、Macではどうがんばっても画像のPDFをKindleに対応するファイル形式に変換出来ずに、放置していた事情があります。それが、今回のアップデートでいとも簡単に実用化に至りました。
今回の実験対象は、「三国志で学ぶ「勝つ営業」の法則」という書籍。(姉妹版の「三国志で学ぶランチェスターの法則」は以前こちらで紹介しました。)
表紙ですが、いい具合にずれてます…。余白を認知してマージンを調整してくれているようですね。まったく余計なお世話な感じもしますが、実はAmazonさんの、最大限文字を大きく表示するための心遣いだと思われます。
章のタイトルのページ。うん、これは読めます。いいですね。
そして本文。これはいけます。この本、もともとビジネス書サイズで、Kindle本体のサイズより一回りくらい大きいのですが、十分に読めますね。これならば、文庫本とかはさらにばっちりではないでしょうか。
ということで、簡単ですがレポートは以上です。
さて、この状況下で三日後に迫ったワークショップでは、何を話すことにしましょうか…。
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インターナショナル版Kindle2は、今回のアップデートで日本語PDFが表示できるようになったのですか。
私は北米版Kindle2のアップデートを試したのですが、日本語のPDFは日本語フォント部分が表示されなかったです。
kakoさん、コメントに気付かず、失礼しました。
日本語フォントは埋め込みがうまくいくかがポイントなのでしょうか。
このサイトで、埋め込まれているかどうか確認出来る、とどこかで読みました。
お試しくださいませ。
http://pdf.printjapan.com/
[…] Kindleを買って以来、机の下で放電させっぱなしだったんですが、このたびKindle(Global Wireless)アップデート。PDF日本語表示のあれこれ。というエントリーを読み、日本語表示ができることを知りました。 […]