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義父に捧げるiPad(初対面編)。 February 11, 2011

Posted by marr0528 in ipad.
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これは、「iPadが欲しい!」と言った妻のお父様(74歳)がiPadを所持するまでのお話、のつもりでしたが、所持した後も不定期での連載になりそうです。この一連の記事が、「年配の方々にiPadを持ってもらいたい」と願う皆さんの助けになれば幸いです。

前回までの記事はこちら。

さて、今回は初対面編です。

日曜日の午後、義父が我が家にやってきます。手もとには大きなバスケットが。「いいのに、こんな気にしなくても。」と言いながら中を見ると、スーパーで買ってきたであろうシュークリームが山のように入っています。きちんと包んで頂いているようで、なんだか気を使って頂いたようで申し訳ないと思いながらも、何はともあれ妻と僕は義父を机の前に座らせて、はい、MarrさんのiPad講座の始まりです!

  • 義父とiPadの初対面。義父はちょっと感動しているようです。「これから楽しみだねぇ」と何度も言っていました。はい、僕も楽しみですよ!!
  • 電源を入れる前に、まずはボタン類の確認から、と思い、右上の電源ボタン、ボリュームボタン、そしてミュートスイッチ、最後にホームボタンを教えます。それから、充電の仕方。これは重要ですね。こんな感じで、順序立てて教えていこうとしている矢先に、義父がメモ帳をとり出します。そこにはいろいろなメモが…。ああ、これは、いつまでも主導権を握っているのは難しそうな感じがします…。
  • 「あのね、色々訊きたいことがあるんだ。」「はい。」「まず、これはなんて言う機械?」「ええと、アイパッドです。」「どこの会社?」「アップルです。」「へー。」ここまでは、たいしたことないですね。
  • 「ええとね、ここに書いてある加藤ちゃんにメールしたいんだよ。あとはね、スカイプっていうの?加藤ちゃんがここに連絡くれって。」「はい…。」という訳で、どうやら義父のお友達(加藤ちゃん)が「厄介な」ことを吹き込んでくださったようです。最初の段階から、お義父さん、これは中級編ですよ…。

と言う訳で、基礎からしっかりお伝えしていくはずが、突然に実践編(しかも中級編)となってしまいました。

  • 「では、まずは電源を入れましょう。」という時点で、悩みが…。さて、iPadの電源を入れる(実際には電源は常に入っているので「起動する」)のは「右上のスイッチを押す」のが正しいのでしょうか「ホームボタンを押す」のが正しいのでしょうか。実際には、どちらでもいいのですが、義父に伝える時に躊躇してしまいました。ここでは「ホームボタンを押す」を伝えます。そして、「スライドしてロック解除」。これ、慣れるまで難しいようでした。
  • さて、義父はホーム画面と初のご対面をしています。義父の最初のミッションは、「加藤ちゃんにメールを送る」こと。ということで、先ずはメールのアイコンを押してみましょう。
  • 実はこの説明も一苦労しました。このメールのアイコンは「アイコンと呼べばよいのか」もしくは「アプリと呼べばよいのか」悩んでしまったのです。実際には、「メール」を押して、で通しました(笑)。
  • ここではメールの設定は、既にGmailで設定済み。まずは、受信箱から、送信箱から、メールボックスの説明をするのですが、これもまた分かりにくい。アップルの製品が分かりにくいだなんて、なんということでしょうか…。
  • Gmailを設定したばかりでしたので、Gmailチームからいくつかメールが届いています。これを見るのも一苦労。ここら辺は、慣れなのでしょうか。たとえば、「左側に青いマークが着いているのが未読で…」なんていう説明も、実は分かりにくいようで、厳しかった!
  • 一通りメールを見終わって、やっと「では、加藤ちゃんにメールを書いてみよう」という段階に。メールの新規作成は…、これも年配者には分かりにくい。「右上の四角いアイコンをクリックです。」(このアイコンはノートとペンには見えないかもしれません…。)

この後、気がつくのですが、何から何まで、iPadの文字は小さいんですね。老眼鏡をかけていても、簡単には見えません。(ちなみに、設定でズームの機能がありますが、三本指でのタップやスクロール操作を教えることは、ほぼ無理、と判断しました。)

  • さて、メールの「宛先」を見た時に、ハッとします。僕らなら、ここにアドレスを打ち込みつつ、インクリメンタルサーチで出てくる候補を選んでいくのですが、義父の場合はそうもいきそうもありません(と勝手に決めつけてしまいます)。宛先欄の右を見ると「丸に十字のアイコン」が。はい、これを押すと「連絡先」から宛先を選べるんですね。僕は使ったことありませんでしたが、義父にはそれでいきましょう。
  • ということで、「メールは中断して連絡帳に移動」します。ここで「ホームボタンを押してホーム画面に戻る」を覚えて頂きます。

と、ここまでで何度「分かりにくい」と書いたでしょうか。人に教えてみて分かったのですが、iPhoneやiPadは僕が思っているほど「分かりやすくも、操作が簡単でも、ない」ものでした。義父はタッチでの操作にまごつきながらも、ちょっと苛々気味。すべては慣れが解決するのでしょうか。この先が不安です。

というわけで、遅々として進まない「義父とiPad」シリーズ、次回は「連絡先・キーボード編」をお送りします。

Comments»

1. [朝刊] iPhone ユーザーの性格分類イラスト。 - iPhoneアプリのAppBank - February 11, 2011

[…] 義父に捧げるiPad(初対面編)。 « The Art of Marr's Blog […]

2. む - February 11, 2011

たしかに、何もかも初めての方には説明が難しそうですね。
たぶん、子どもならすぐに慣れるのでしょうけれど。
それにしても、加藤ちゃんという新たな敵(笑)の登場に、ますます先が楽しみになりました。

marr0528 - February 12, 2011

むさん、こんばんは!

そうですね。子どもは何も説明をしなくてもすんなりと入っていけるのですが、年配者は難しい部分があります。
「加藤ちゃん」は…、強敵でした。もう少しで登場しますのでお待ちください。

3. yoyo - February 12, 2011

いやー、準備万端と思いきや、けっこう前途多難なんですね〜。お義父さんがいつ「もう、わからん!」と切れちゃうんじゃないかと、どきどきですー(><)っていうか、うちの父だったら絶対切れると思う(^^; アップル製品を使ったことのない人に説明するのは難しいですねぇ。

marr0528 - February 13, 2011

yoyoさん、こんばんは。

お義父さんは、自分でiPadが欲しくて欲しくて仕方がない状態で購入しているので、
いわゆる「切れて投げ出す」は、今のところ免れています。

アップルの製品は、だれにとってもやさしいと勝手に思い込んでいましたが、
結局は「慣れ」の問題なんだろうなぁ、と気付きはじめた今日この頃です。

4. かすてん - February 12, 2011

はじめまして。
「義父に捧げるiPad」の連載、興味深く読んでいます。このシチュエーションはかなり普遍的で、多くの方が共感されているのではないでしょうか。
私の80代半ばの父は10年以上iMacとiBookを使ってメール、ネットサーフィンはしていますが、iTunesは使っていないでしょうからiPadのセットアップは無理かもしれません。使いたいと言って来たら初期設定はしてあげることになりそうです。
続編も楽しみにしています。

marr0528 - February 13, 2011

かすてんさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。僕も色々な方からコメントを頂いているうちに、
「これは結構普遍的な話題なのかも」と気付きはじめた。
この先、延々と更新していくので、楽しみにしていてください。

それにしてもお父様が10年以上もMacライフを楽しんでいらっしゃるとのこと、
素晴らしいですね。
きっと、Macに慣れていればiPadの導入は、比較的楽なのでは、と思っています。

さて、かすてんさんのブログ拝見しましたが、霞ヶ浦なんですね…。
僕は実家が茨城ですし、たまに霞ヶ浦には仕事でいくので、ちょっと親近感がわきました(笑)。

5. やまぞ - April 7, 2012

初めまして。
iPadを両親にプレゼントしようと考えている矢先、このブログに出会いました。大変参考になると共に、パソコンを使っている嫁父はともかく、携帯も使っていない私の両親にはかなり難しいと思いました。
私のiPhoneには興味があり、フォトロールを楽しく見ていたので、まずはカメラ兼フォトフレームから入ってもらえたらと考えています。
これからもブログ参考にさせていただきます。
ありがとうございました。
追伸
Facebookにリンクさせていただきました。


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