jump to navigation

映画「借りぐらしのアリエッティ」を観ました。 July 18, 2010

Posted by marr0528 in movie.
Tags: , ,
trackback

東京ではいよいよ夏到来。そんな中で、昨夜は仕事帰りに、公開初日のジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ」を観てきました!少しネタバレも含んでいますが、簡単に感想を書いておきたいと思います。

好奇心と責任感に溢れ、行動的な小人のアリエッティと、心臓病で薄命の人間の少年、翔の物語。作品のプロットは非常に古典的で、ワクワクドキドキを繰り返しながら、最後は少し切ない大団円を迎えるのですが、とても物語の設定や見せ方が新鮮で、楽しい娯楽作品に仕上がっていました。これは大満足でした、オススメです!

この映画が白眉なのが、アリエッティ達小人が、一見して小人に見えないこと。まるで人間達と同じように、部屋にはキッチンがあり、衣類やバッグなど、パッと見た感じでは人間と同じ生活様式を持ってます。僕たちの生活と変わらないリアリティがそこにあるのです。

でも、よーく見ると、人間の道具をそのままうまく彼ら小人の生活に活かしていたり、水滴なんかは実物と大きさが変わらない(ティーカップに注ぐお茶は「一滴」ずつ)。そんなところで、あぁ、小人なんだ、彼らは、と気付かされるわけです。ここら辺はまさに新感覚でした。

このように、映画「借りぐらしのアリエッティ」が上手に出来ていると感じられるのは、そのストーリーよりも、映画を見る側の人間の感性が刺激される部分が大きいからだと思います。僕たちはストーリーが進むにつれ、先に述べたような、非常にリアルな小人の生活が、人間の生活に寄生している(借りぐらししている)ことがわかり、彼ら小人があまりにリアルなので、人間や人間世界とのサイズの違いに、観ている僕らは非常に不思議な感覚に襲われ続けるのです。

そしてなによりもビジュアルが、これまでの宮崎アニメにはなかったんじゃないかと言うくらい、色彩豊かな世界が描かれています。細かな書き込みもあれば、レンズのぼけみを表現するカメラワークもあり、郊外に残された自然の情景を鮮やかに印象づけようと言うにこだわりを感じました。

物語の内容についてはあまり触れませんが、一時期はメッセージ性を高め過ぎていた感もあるジブリも、いい具合にすっかり肩の力が抜けてきたな、という感じが最初はしました。

でも、このブログ記事を書くために、少しだけですが敢えて深く読んでみると、どうでしょう。大層なメッセージ性があったのではないかと思うのです。たとえば、少年の翔が「君たちは滅びゆく種族なんだ」なんて言い出す部分はちょっと唐突でした。それを、僕は最初、命の限界を感じている若い少年の稚拙な感性表現だ、なんて思って観ていましたが、そこを割り切って考えないとしたら、それはそれで意味深です。

翔にしても、一癖あるお手伝いさんにしても、翔のおばあさんにしても、小人達に対してそれぞれの想い(善意も悪意も憧憬も)があるのですが、そこには、「すべてに影響を与えたがる僕たち人間の、他の生き物に対する横柄さが現れてる」のだと思うのです。それによって、アリエッティ家族は躍らされていき、結末にたどり着く…。ちょっと考えすぎでしょうか…。

映画「借りぐらしのアリエッティ」は、娯楽作品として芸術作品として、高いレベルだと思います。きっと観れば観るほど発見がある、深みのある映画に出会えたと思います。この夏、必見の映画だと思いました。

過去のジブリ映画の感想はこちら。


Comments»

No comments yet — be the first.

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this: